サドベリースクールの講演会に行ってきた。
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東京サドベリースクールで開催された、本田健さん&吉本ばななさん講演会に行ってきた。
お二人の言葉もそうなんだけど、予想外にサドベリーに通う子ども達、親御さん達の生の声を聞くことができ、イキイキした表情が心に残った。
自分の意思で、人生を選択している人たちは、意思のある目をしていて、イキイキしていた。
忘れないうちに学びをメモしておこうと思う。
- サドベリースクールとは?
- 講演会の流れ
- サドベリースクールは「自分で何かを生み出せる人」になる場所
- 合う人、合わない人はいるのか?
- 2030年を幸せに生きるには?
- サドベリーで大切にしていること
- 子育てで大切なこととは?
- 幸せの条件とは?
- 可愛げがある子、ない子
サドベリースクールとは?
「授業もテストもない学校」とか「子どもの自主性を重んじ、すべての運営の中心に子どもがいる」とか聞いたことがあって、以前から気になっていた。
「東京サドベリースクールには授業がありません。
テストもないし、人から指示を受けることもありません。
クラスも学年もチャイムもありません。
誰かの用意した選択肢の中から選ぶのではなく、まったくゼロベースの中から、自分の好奇心を追及しつくしたり、自分たちに必要なシステムを、自分たちで作り上げたりしています。
つまり生徒たちは、自分でやりたいことや必要なことを見つけ出し、それを好きなペース、好きな方法、好きな人たちと共に活動しているのです。
※東京サドベリースクールのホームページより
この言葉だけでなく、実際に通っている子ども達や親御さんの話を聞いて、どんなスクールなのかよく分かった。
講演会の流れ
今回はこんな感じの構成でした。
色々な話題がありましたが、以下は心に残った言葉や私の思考のメモ。
サドベリースクールは「自分で何かを生み出せる人」になる場所
カリキュラムやテストがないから、子ども達自身で学びたい内容をつくっていく。
入学すると、最初はみんな退屈でビックリするらしい。
通常の学校はやるべきこと、ToDoリストが多すぎる。
創設者曰く「退屈のプールに漬かる時間が、人生には必要だ」。
合う人、合わない人はいるのか?
子どもは本来、決められたことに従うのではなく、自分で生み出す力があるから、子どもは全員合うと思います。
夫婦の考え方によって、合う家庭、合わない家庭はあると思います。
本田健さん曰く「ハイリスクで、リターンが分からない教育です。
親自身も子どもによく質問されるし、自分の考えや生き方を問われることになる。
楽に生きたければサドベリーに行ってはいけません(笑)
でも、おもしろい人生にしたければオススメします」
2030年を幸せに生きるには?
子どもの将来にしろ、社会にしろ(地震とか○○法が可決したとか)不安になろうとしたら要素はある。
大切なのは何にフォーカスをするか。
サドベリーは不安ではなく希望にフォーカスしている。
親御さん曰く「自分で生き抜く力があるから、うちの子なら大丈夫でしょ!」と思っている。
サドベリーで大切にしていること
- 信じること(自分と相手を信頼する)
- 安全であること(お互いの意見、存在を尊重しあう)
- 楽しむこと(やりたい事をどうしたら実現できるか。みんなで知恵を絞って、考えて努力する)
子育てで大切なこととは?
- 親自身が自分のことを好きである
- 両親がお互いのことを好きである
- 親が子どものことを好きである
幸せの条件とは?
自分の才能を知っている(自分探しをして、発見している)。
最初は分からなくてもいいから、自分で壁にぶつかって探す経験をしている。
そして違う価値観の人たちとコミュニケートできる。
知識や情報処理能力が高い人ではなく、何かを生み出せる人たち。
可愛げがある子、ない子
トークしていた子ども達は、全員ではないがどこか大人びていた。
なんだか、見ていてモヤっとする自分がいた。
なんでだろう?
言葉を選ばずに言えば「可愛げがない子」だったのだ。
この「可愛げがない」という言葉に思い至って、ドキッとした。
可愛げがある子って、なに?
大人にとって従順で、言うことを聞く子?
大人の立場を脅かさない子なら、「可愛げがある子」なのか?
大人の言うことに従う子は、果たしてほんとうに「良い子」なんだろうか?
そんなことを考えつつ。
会場で出会った天外伺朗さんの本。帯のことばが突き刺さった。
「誰の目から見ても“いい子”は、本当は非常に危うい」
この本、内容もすごく良かった。
まだ咀嚼しきれないが、全体的に私の中にある考えに合致している部分が多々あり、すごく面白い。
普通の「学校に通う」ことだけが道じゃないんだとハッキリ思った。
いつか自分の子どもが学校以外の道を探すことがあれば、選択肢の一つとして提示してあげたい。